襟を立てるってNGなの?まずは基本の考え方から
襟を立てるスタイルのはじまりと歴史
襟を立てるファッションは、もともとは貴族の礼装や軍服のような格式ある衣装から始まりました。当時は身分の象徴としての意味合いも強く、姿勢や威厳を表すアイコンとして用いられていました。
やがて20世紀に入ると、ファッションの自由化にともない、日常着にも取り入れられるようになります。ポロシャツ、ジャケット、コートなど、さまざまなアイテムで襟立てスタイルが登場し、時代ごとに流行の波も生まれました。特にスポーツウェアやカジュアルファッションの中で“ちょっとしたアクセント”として定着していきました。
「ナルシスト」ってみられたりしない?
襟を立てることで「目立ちたがり屋」「気取っている」「ナルシストっぽい」といった印象を抱かれることも少なくありません。
これは過去のドラマや映画、あるいは特定のタレントや文化人のイメージに影響されている部分も大きいです。一部の時代では“チャラいファッション”の象徴として扱われたこともあり、その印象が今でも根強く残っているのです。
しかし、実際には襟の立て方や組み合わせ次第で印象は大きく変わります。TPOを守り、清潔感や自然さを意識すれば悪い印象にはなりにくいのです。
印象は年代・性別・文化で変わる?
襟立てスタイルに対する評価は、世代や文化、性別によって大きく異なります。たとえば若年層では、ストリートファッションやスポーティーな着こなしの一部として好意的に受け取られることが多く、「こなれてる」「個性的でおしゃれ」と見られることも。
一方で、中高年層やフォーマルな文化に慣れている人からは、「だらしない」「礼儀に欠ける」という評価をされる場合もあります。また、女性が襟を立てるスタイルは「凛として見える」「小顔効果がある」と好印象を持たれる一方で、男性の襟立ては慎重に判断されがちです。こうした背景を踏まえつつ、周囲の視線やシーンに応じた調整が大切になります。
襟立てスタイルが流行した時代とは?

アイビースタイルと80年代のトレンド
アメリカの大学生ファッションとして1950年代後半に登場した「アイビールック」は、紺ブレザーにボタンダウンシャツ、そして襟を少し立てた着こなしが特徴でした。このスタイルは東海岸の名門大学生たちを象徴するもので、日本でも1960年代に紹介され、1980年代に入ると再びブームとなりました。
日本では、知的さや爽やかさをアピールできるスタイルとして学生やビジネスマンの間でも人気に。プレッピースタイルとしてファッション雑誌に多数掲載され、襟立ては「上品さと遊び心の融合」として親しまれていました。
2000年代のポロシャツブームとその後
2000年代初頭には、ラルフローレンやフレッドペリーなどのブランドを中心に、ポロシャツの襟を立てるスタイルが10代〜20代の若者の間で一大トレンドとなりました。とくに夏場のカジュアルスタイルとして人気を集め、TV番組や音楽イベントでも多くの若者が襟を立てて登場しました。
しかし、次第に「気取っている」「なんだか軽い」などの印象が強調されるようになり、SNSなどでは「イタいファッション」と揶揄されることも。あまりに極端に立てるスタイルは敬遠されるようになり、一部では“黒歴史ファッション”と語られることもありました。
今の時代ではどう見られてる?
2020年代に入り、ファッションの自由度が高まったことや多様性の受容が進んだことで、襟立てスタイルも再評価されつつあります。
特に防寒や日よけといった機能面を重視した立て方は、実用的で自然な印象を与えることができ、アウトドア系ブランドやアスレジャー系アイテムでもよく見られます。また、「自分らしさを大切にしたい」という価値観が浸透した今、“あえて襟を立てる”という選択がポジティブに受け取られることも増えました。ただし、目立ちすぎないことやTPOを踏まえることが現代の鍵であり、“さりげなさ”や“こなれ感”がポイントとなっています。
ビジネスシーンでは控えた方がいい?
営業や商談ではNGとされる理由
ビジネスの場では、第一印象が非常に重要です。襟が立っていると、相手に「威圧感」や「自己主張が強い」という印象を与える可能性があり、信頼関係を築くうえでマイナスに働いてしまうことがあります。
特に営業や商談といった相手の立場や気持ちに配慮すべき場面では、服装も含めた“控えめな姿勢”が求められます。たとえおしゃれや機能性を意識して襟を立てていたとしても、相手によっては「だらしない」「礼儀をわきまえていない」と受け取られることもあり、誤解を生まないためにも襟は寝かせるのが無難です。ビジネスカジュアルであっても、清潔感や誠実さを印象づけるスタイルを心がけましょう。
社内やクリエイティブ職ならアリ?
一方で、職場の雰囲気や業種によっては、襟立てスタイルが個性やセンスとして認められるケースもあります。たとえば、広告・デザイン・ITベンチャーなど、服装に対して柔軟な文化がある職場では、襟を立てることで“こなれた印象”を演出できることも。特に私服勤務が可能な職場では、スーツに襟を寝かせるスタイルよりも、ラフで自然な印象を持たれることもあります。
ただし、社内で許容されるからといって、外部の来客や打ち合わせの際にも同じスタイルで臨むのは避けた方が良いでしょう。職場内と社外対応で、ファッションに使い分けをする意識が大切です。
判断のポイントは“相手の価値観”
襟立てがOKかどうかを判断するには、「自分がどう見せたいか」よりも「相手がどう感じるか」に重きを置くのがポイントです。
同じ会社内でも、年代や役職によって価値観は異なります。特に年上の上司や取引先と接する場合には、過剰に個性を出すよりも、誠実さや協調性を重視した服装が好まれる傾向にあります。
迷ったときは、周囲の服装をよく観察し、信頼できる上司や同僚に相談してみるのもおすすめです。また、出社前にその日の予定(外部との打ち合わせがあるかどうかなど)を確認し、シーンに応じて臨機応変に対応する力が、現代のビジネスマナーとして求められています。
フォーマルな場ではNG?式典でのマナー
冠婚葬祭ではなぜ避けるべき?
結婚式やお葬式などのフォーマルな場では、「きちんとした身なり」が重視されます。参加者は、場の雰囲気を損なわないよう控えめで整った服装を心がけることが求められます。
襟が立っていると、「だらしない」「威圧感がある」「気取っている」などと誤解される可能性があり、特に年配の方や儀式を重んじる方に対してはマナー違反と見なされることもあります。また、冠婚葬祭は故人や新郎新婦・その家族への敬意を示す場でもあるため、自分の個性を主張しすぎる装いは避けるのが賢明です。襟は寝かせて、控えめかつ清潔な印象を大切にしましょう。
スーツや礼服では“襟元”に注目
スーツや礼服を着用する際、意外と見落とされがちなのが襟元です。シャツやジャケットの襟がヨレていたり、立っていたりすると、それだけでだらしない印象を与えてしまいます。
襟元は顔に近いため、相手の目に入りやすく、印象を大きく左右します。とくに男性の場合、ネクタイとのバランスやシャツの折り目なども意識すると、より整った印象になります。女性の場合も、ブラウスの襟やジャケットのラインが崩れていないかをチェックし、フォーマルな場にふさわしい清楚さを心がけると良いでしょう。
他にも注意したいマナーとは?
フォーマルな場では、襟元だけでなく全身の清潔感が重要です。香水のつけすぎは周囲に不快感を与えることがあるため、控えめな香りにとどめるか、いっそ使用を避けるのが無難です。
また、靴の状態が汚れていたり、かかとがすり減っていたりすると、どれだけ服装を整えていても印象が下がってしまいます。バッグやアクセサリーも派手すぎず、落ち着いたものを選ぶようにしましょう。全体のバランスを見て、「自分が主役ではない」という意識で装いを整えることが、式典や儀式での基本マナーといえます。
襟を立ててもOKな場面もある!
カジュアルファッションでのおしゃれ効果
Tシャツやポロシャツの襟を少し立てると、顔まわりに立体感が出てスタイルアップ効果があります。特に顔が大きく見えがちな人や、首まわりが寂しく見えがちな体型の方にとっては、印象を引き締める効果も期待できます。
また、襟を立てることで全体のコーディネートに「動き」が生まれ、抜け感やこなれた印象をプラスできます。襟元に少しボリュームを出すだけで、シンプルな服装でも洗練された雰囲気に変わるのが魅力です。たとえば、白Tにデニムという定番スタイルでも、襟を立てるだけでワンランク上のカジュアルスタイルに仕上がります。若々しさやアクティブさを演出したいときには、ぜひ取り入れてみましょう。
防寒・日よけとしての実用性
寒い日や強い日差しの中では、襟を立てることで首まわりを保護することができます。特に冷たい風が首に直接当たるのを防いだり、日焼け対策としても有効です。登山やハイキングなどのアウトドアシーンでは、襟を立ててネックウォーマーのように使うことで体温保持にも役立ちます。風が強い海辺や山間部では、この小さな工夫が体感温度に大きく影響します。
また、自転車通勤の際なども、襟を立てることで風よけとして機能するため、快適さがアップします。最近では、防風機能を備えたジャケットやコートでも襟を立てる設計が施されており、機能性ファッションの一部としても注目されています。
スポーツや制服でも自然なスタイル
ラグビーや野球などのスポーツでは、選手のユニフォームとして襟立てが自然に取り入れられています。襟を立てることで首まわりの擦れを防ぐだけでなく、見た目にも力強さや統一感を与える演出として使われています。
また、高校の制服においても、季節によっては防寒目的や個性を出すスタイルとして襟を立てる生徒が多く見られます。もちろん、校則や風紀指導がある場合は注意が必要ですが、許容される範囲であれば機能的かつおしゃれな選択肢になり得ます。スポーツ観戦などでも、チームカラーやユニフォームを着用して襟を立てることで、応援スタイルの一部として楽しむことができるでしょう。
女性の襟立てスタイルはどう見られる?

トレンチやジャケットでの着こなし
女性の場合、トレンチコートやジャケットの襟を立てることで、スタイリッシュで洗練された印象を演出することができます。特に秋冬の季節には、コートの襟を立てることで顔まわりに立体感が生まれ、首が細く見えたり、全体のバランスが引き締まる効果もあります。
さらに、風よけや防寒の役割も果たすため、実用性と美しさを兼ね備えたテクニックといえるでしょう。ベージュのトレンチ×黒のハイネックのようなシンプルな組み合わせでも、襟を立てることで一気に垢抜けた印象になります。上品で都会的な雰囲気を出したい方には、ぜひ取り入れてほしい着こなしです。
ビジネスでも上品に取り入れられる?
オフィスカジュアルの範囲内であれば、襟立てスタイルを上品に取り入れることは十分可能です。たとえば、ノーカラージャケットやシンプルなシャツと組み合わせれば、固すぎず、ほどよい“抜け感”を演出できます。
ただし、ビジネスシーンでは「きちんと感」が重要視されるため、シワのない襟元や、控えめな色使い・質感のアイテムを選ぶのがポイントです。また、襟を立てすぎて「威圧感」や「気取りすぎ」と受け取られないよう、自然な立ち上がりになるよう整えるのも大切です。相手に好印象を与えるためには、“さりげなさ”と“清楚感”の両立がカギとなります。
フェミニン×襟立ての相性
フェミニンなスタイルとも、襟立ては意外と相性が良いのです。たとえば、レースのブラウスやフレアスカートのような柔らかい印象のアイテムに、あえて襟を立てたジャケットやブルゾンを合わせることで、甘さの中に凛とした雰囲気が加わり、大人の女性らしさが際立ちます。
いわゆる“甘辛ミックス”コーデは、襟立てスタイルをアクセントにすることでよりバランスよく仕上がります。また、小顔効果や視線の誘導といった視覚的なメリットもあるため、コーディネートの一部として積極的に活用するのもおすすめです。デートや食事会など、少し華やかに見せたいシーンでも活躍してくれる着こなしといえるでしょう。
芸能人や有名人の襟立てファッションは?
著名人の中にも襟立てが印象的な人も
襟を立てたスタイルがトレードマークになっている著名人は意外と多く、彼らの影響力がファッションに与える影響は計り知れません。日本ではドラマやバラエティで襟を立てたコーデを、真似する男性が続出しました。海外でも襟立てスタイルを印象的に取り入れている人物は多く存在しています。こうした著名人の影響で「襟を立てる=かっこいい」というイメージが根付いた一方で、演出としての側面が強い点も忘れてはいけません。
メディアでの演出とリアルの違い
テレビドラマやCM、舞台などでは、役柄や演出意図に合わせて襟を立てることがあります。たとえば、クールで冷静なキャラクターを際立たせるため、あえて襟を立てて強い印象を与える演出が用いられることがあります。
また、ファッション誌の撮影では風になびくような演出や、立体的なシルエットをつくるために襟を立てることもあります。ただし、現実の日常生活においては、同じように襟を立てると「やりすぎ」「気取って見える」といった印象を与えてしまう可能性があります。芸能人は全体のバランスやプロのスタイリストの手によって完成されたビジュアルであることが多いため、私たちが真似をするときは慎重さが求められます。
参考にするなら“さりげなさ”を意識
芸能人のスタイルを参考にする際は、「どのように立てているか」「全体のコーディネートとのバランスはどうか」をよく観察するのが大切です。
襟をピンと立てすぎるのではなく、自然に立ち上がる程度に整えたり、柔らかい素材でふんわり立てるなど、“さりげなさ”を意識すると日常でも浮かずに取り入れられます。また、素材によって襟の立ち方が変わるため、張りのある素材よりも柔らかくて動きのある生地を選ぶとナチュラルな印象になります。鏡で何度かチェックしながら調整してみたり、写真を撮ってバランスを見るのもおすすめです。芸能人のような“魅せる”スタイルを日常に応用するには、控えめな美学と実用性のバランスがカギになるでしょう。
襟を立てると浮いてしまう場面とは?
面接や就職活動ではNG
初対面での印象が非常に大切とされる就職活動の場では、襟を立てるスタイルは一般的に好ましくないとされています。企業の面接官や人事担当者は、応募者の服装から誠実さや真剣さを読み取ろうとするため、少しの「違和感」が大きなマイナス評価につながることもあります。襟が立っていると、「自己主張が強すぎる」「ファッションにばかり気を取られている」といった印象を与えがちです。
逆に、襟をきちんと寝かせているだけで「清潔感がある」「控えめで礼儀正しい」と評価されることも多く、わずかな違いが大きな印象の差を生むことになります。リクルートスーツにおいては、襟元を整えるのが常識の一つとされており、自己管理能力の一部として見られているのです。
取引先訪問・公的手続きでの注意点
取引先との商談や、公的な手続きを行う場面では、襟を立てていることで「威圧的」「話を聞く気がない」「場の空気を読めない」といったマイナスの印象を与えてしまうことがあります。
特に、相手が年配の方や伝統的な価値観を持つ職場では、そのようなスタイルはTPOをわきまえていないと受け取られる危険性があります。信頼関係を築くべき場面では、まず「相手に安心感を与える服装」が重要です。ビジネスにおけるマナーは、清潔感や落ち着きのある身だしなみが基本とされており、襟をしっかり寝かせることで穏やかで協調的な印象を演出できます。
「ただのおしゃれ」で済まない場面も
私たちにとっては「ちょっとしたおしゃれ」のつもりでも、見る側によっては「非常識」や「礼儀をわきまえていない」と感じられてしまうことがあります。たとえば、役所での手続きや病院での付き添いなど、フォーマルとまではいかなくても公の場では、奇抜に見えたり過度な自己表現は控えるべきとされます。特に、社会人としてのマナーが求められる立場では、服装や態度が社会常識に則っているかを常に意識する必要があります。襟を立てること自体が悪いわけではありませんが、TPO(時間・場所・場合)を正しく見極めるうえで、周囲に不快感を与えない装いを選ぶことが大人のマナーといえるでしょう。
襟を立てるときのコツとマナー

TPOを見極めるポイント
襟を立てるかどうかの判断には、TPO(時間・場所・場面)をしっかり意識することが大切です。たとえば、日中の屋外であれば防寒や日除けの目的として自然に見えますが、夜のフォーマルなディナーや厳粛な場所では襟を立てると浮いてしまうことがあります。
また、同行する相手が年配の方や上司である場合には、相手の価値観や感覚を配慮して襟を寝かせた方が無難です。迷ったときは「一段階控えめ」にすることで、場に馴染みやすくなります。服装の主張が強すぎないか、全体のバランスに違和感がないかを冷静にチェックして判断しましょう。
襟の種類ごとの立て方の違い
襟とひとくちに言っても、素材やデザインによって立て方や印象は大きく異なります。たとえば、ポロシャツは比較的自由度が高く、スポーティーな印象のため襟を立てやすいアイテムです。シャツの場合は襟の芯の硬さや形状によって、自然に立てるのが難しいものもあるため、無理に立てると不自然に見えることがあります。ジャケットやコートは立てたときに全体のシルエットや首まわりとの相性が重要で、きれいに立てるためにはアイロンやスタイリング剤で整える工夫も効果的です。素材が柔らかすぎると形が保てず、逆に硬すぎると違和感が出やすいため、自分の服に合った立て方を見つけることがポイントです。
清潔感・整え方で差がつく!
襟を立てる際にもっとも大切なのが清潔感です。ヨレヨレのまま襟を立ててしまうと、だらしない印象になってしまい、どれだけ他の部分を整えていても全体の印象を損なうことになります。シワや汚れがないように定期的にアイロンをかけることや、形状記憶素材のシャツ・ジャケットを選ぶと手入れが簡単になります。
また、襟元に皮脂汚れが溜まりやすいため、洗濯の際には丁寧にケアすることも大切です。立てる角度や左右のバランスを鏡でチェックし、整えてから外出することで、清潔感と丁寧さが際立ち、相手に好印象を与えることができます。
襟を立てるか迷ったときはどうする?
周囲の服装をチェックする
襟を立てるかどうか迷ったときは、まず一緒にいる人たちの服装をよく観察してみましょう。たとえば、全体的にカジュアルな雰囲気なら、襟を立てても違和感がないことが多いですが、フォーマルな装いが多い場面では控えたほうが無難です。
特に家族行事や職場の集まりなどでは、年齢層や性別による印象の違いも意識することで、より調和のとれたスタイルになります。また、旅行先やイベント会場などでは「その場にふさわしい雰囲気」が大切です。観光地であれば防寒や日除けとしての襟立ても自然に見えますし、美術館や高級レストランなどでは清潔感と上品さが求められるため、襟を寝かせた方が落ち着いた印象になります。
機能性 or おしゃれ?目的を明確に
襟を立てる理由が「防寒」「日除け」といった機能面であれば、自信を持って取り入れて問題ありません。特に屋外での活動や季節の変わり目には、首元を守る意味でも効果的です。一方で、「ファッション的に見せたい」「こなれ感を出したい」といったおしゃれ目的の場合には、より慎重な判断が必要です。
TPOに合っているか、周囲と違和感がないかを考え、あくまで“さりげなく”取り入れることを意識しましょう。目的を明確にすることで、襟立ての選択が自己満足ではなく、他人からも好意的に受け入れられるスタイルにつながります。
鏡で全体のバランスを見る
襟を立てるときは、必ず鏡で全体のバランスを確認することが大切です。上半身だけで見ていると気づきにくいのですが、全身をチェックすることで襟だけが浮いていないか、全体のシルエットに馴染んでいるかがわかります。
靴やバッグ、ヘアスタイルなどとの調和も意識しながら確認してみましょう。また、外出前に一度写真を撮ってみるのも有効です。写真を通して客観的に自分の姿を見ることで、襟の立て方が不自然でないか、印象がきつくなっていないかをチェックできます。ちょっとした手間をかけることで、より洗練された印象に近づけることができます。
あなたは襟を立てる派?寝かせる派?

SNSでのリアルな声をチェック
「クールで好き」「ちょっとやりすぎかも」「学生時代に流行った」「今見ると懐かしい」など、さまざまな意見がSNS上には飛び交っています。
特にX(旧Twitter)やInstagramでは、襟立てファッションに関するハッシュタグも複数存在し、「#襟立て男子」「#襟立て女子」「#襟立てコーデ」などで検索してみると、リアルな感想や着こなし例が豊富に出てきます。また、YouTubeでもスタイリング動画や「ダサい?かっこいい?」など賛否を語る動画も人気です。肯定的な意見だけでなく、少し否定的な感想もあわせて確認することで、自分にとって最適な取り入れ方を考えるヒントになります。
経験談をシェアしよう
ブログやSNSのコメント欄、あるいは友人との会話の中で「襟立てで成功した」「ちょっと浮いてしまった」といった体験談を共有すると、ファッションの楽しさや奥深さをより実感できます。
たとえば、「初めて会った人に『おしゃれですね』と言われた」「寒い日に襟を立てていたら風よけになって助かった」といった実用的な成功例や、逆に「フォーマルな場でやってしまい恥ずかしい思いをした」といった失敗談も、他の人の参考になります。みんなの体験が集まることで、より多くのケースに対応できる実用的な情報源になります。
正解はひとつじゃない
襟を立てるか寝かせるかに“絶対の正解”はありません。大切なのは「自分がどう見られたいか」そして「相手にどう見られるか」という視点のバランスです。マナーとおしゃれは相反するものではなく、両立することでその人らしい魅力がより引き立ちます。無理にどちらかに合わせるのではなく、その場の雰囲気や自分の気分、目的に応じて柔軟に使い分けることができれば、ファッションをもっと自由に楽しむことができます。
よくある質問(Q&A)
襟を立てるのは日本だけ?
いいえ。襟を立てる文化は日本に限らず、世界中で見られるファッションや実用の一部です。たとえば、ヨーロッパの冬のファッションでは、コートの襟を立てて風を防いだり、首元を引き締めるスタイルが定番とされています。アメリカやイギリスでも、ポロシャツやシャツの襟を立てることが“知的でアクティブな印象”として親しまれてきました。また、韓国や中国でもアイドルや俳優が襟を立てたスタイリングでメディアに登場し、それを真似する若者が多くいます。つまり、気候・文化・流行に応じて、世界各地で自然に受け入れられているスタイルなのです。
制服やユニフォームでも立てていい?
制服やユニフォームの着こなしは、学校や会社など所属する組織のルールが最優先されます。校則で「襟を寝かせること」と明記されている場合や、制服に厳しい伝統がある学校では、襟立ては注意の対象になることもあります。
一方で、寒い季節や屋外活動時には防寒目的として一時的に襟を立てることが認められるケースも。会社の制服でも同様に、場面に応じて柔軟に対応されているところもあります。重要なのは「清潔感を保ち、相手に不快感を与えないこと」です。ルールに反しない範囲で、機能性と印象のバランスを考えて取り入れるとよいでしょう。
親や先生に怒られたけど?
「襟を立てると不良っぽい」と注意された経験のある人も少なくないかもしれません。特に1980〜90年代の日本では、襟立てがヤンチャなスタイルの象徴とされ、学校や家庭でネガティブに受け取られることがありました。これは、当時のメディアやサブカルチャーの影響も大きく、一定の時代背景のもとで形成されたイメージです。
しかし、現在では襟立てがファッションの一部として多様に認識されており、状況を丁寧に説明すれば、理解されるケースも増えています。相手の世代や価値観に配慮しつつ、「寒かったので立てました」「スタイルとして取り入れました」といった理由を添えることで、円滑なコミュニケーションにつながります。
まとめ|襟を立てるのはアリ?ナシ?
- TPOをわきまえていれば、襟立ては決してマナー違反ではありません。
- ビジネスやフォーマルでは“控えめ”が安心。
- カジュアルな場面や防寒目的ではOK。
迷ったときは「相手がどう感じるか」を基準に、心地よい選択をしてみてくださいね。